ファンタジー文学の世界へ
主観の哲学のために
工藤左千夫著
四六判上製/148頁/定価(本体1600円+税)
ファンタジーは現代への警鐘の文学であるとする著者が、J・R・R・トールキン、C・S・ルイス、フェリッパ・ピアス、神沢利子、M・エンデなどの東西の著名な作品を読み解き、そのなかで、ファンタジエン再生=主観の哲学獲得のための糸口を探る。(1992.10)、(現在絶版)
目次
- 現代的認識の諸問題と警鐘の文学・ファンタジーとの関わり
- 現代的認識の諸問題と警鐘の文学・ファンタジーとの関わり
- 芸術と哲学の関わり
- 本論へ
- 『ホビット』における冒険の意味
- ビルボ・バギンズの変化(変容)
- ホビットの模索した意味
- 『ナルニア国物語』の宿命感について
- ナルニア分析の視点
- ルイスの想いに向けての直観
- 作品における本質と属性との関わり
- ナルニアにおける時の意味と作品の位置付け
- 『トムは真夜中の庭で』の新たなるファンタジーの展開
- 作品名の意味するところ
- 新たなる質の提示
- ピアスの位置付け
- 『銀の炎の国』――『チビッコカムの冒険』から『銀の炎の国』への変遷
- 今迄の経過と、この章の課題
- 『チビッコカムの冒険』の心理
- 生きることへの問いかけ
- 作品を評価することとは・・・?
- 『炎』のもつファンタジー的接点
- 最後に
- エンデにおける時への愛着『モモ』と現代の新たなるナルニア『はてしない物語』について
- 『モモ』の時間
- 『モモ』への視点
- 人間性喪失へのアプローチ
- 時間と人との関わり(無駄の意味するもの)
- 自らを発見していくこと
- 時間の花
- 現代の新たなるナルニア『はてしない物語』
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