まえがき
第一部 五感の発達(〇〜三歳)
はじめに
第一章 流動刺激(テレビなど)の問題
第二章 母子一体(同一)の心理的感覚
第三章 絵本を手にしてから
第二部 体験の拡大(三〜四歳)
第一章 三〜四歳児の特徴
第二章 民話の意味と意義
第三章 生活体験の多様化
第四章 空想する力
第三部 空想の発達(四〜五歳)
第一章 空想の内実と第一次反抗期
第二章 変なおじさん
第三章 擬人化のイメージ
第四章 自立願望(家出願望)と対人関係
第五章 子どもとファンタジー
第四部 自我の萌芽(五〜六歳)
第一章 自我の萌芽
第二章 自然現象――生存の意味とその認識
第三章 対人関係の味わい
第四章 自分の発見
補遺
絵本の世界が語りかけるもの(講演録)
参考文献
絵本・児童文学研究センター基礎講座プログラム
工藤 左千夫(くどう・さちお)
昭和26年旭川市生まれ。小樽市在住。
現在、特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センター理事長兼所長、光塩女子短期大学非常勤講師(児童文化論、発達心理学)。
著書に『新版 ファンタジー文学の世界へ』(成文社)、『大人への児童文化の招待』(エイデル研究所 河合隼雄共著)、『学ぶ力』(岩波書店 河合隼雄共著)ほか。
1989年、小樽にて絵本・児童文学研究センターを開設。絵本、児童文学を中心に哲学や心理学などの分野を交えながら、生涯教育としての全54回の講座を開講し、現在、全国に1500名以上の会員(通信会員含む)がいる。また、児童文学ファンタジー大賞の創設、文化セミナー(今までの講師:河合隼雄、大江健三郎、谷川俊太郎、梅原猛、山田太一、柳田邦男ほか)の開催、「児童図書相談士」検定創設、小樽市の「ブックスタート」の開始、などの公益事業を展開している。今後は、「児童文化と生涯学習学会」の創設などの新事業を予定している。