まえがき
序 章
第一章 印刷術とピョートル革命
十七世紀の状況
ピョートルの改革
ピョートル時代の書物の種類
書物の流通
第二章 教会とアカデミー
科学アカデミー印刷所
翻訳家集団
書物の種類 一七二五─五五年
宗務院印刷所
第三章 学校と出版業者
教育改革
学校出版所
モスクワ大学印刷所
科学アカデミー印刷所
ノヴィコフと文学雑誌
第四章 個人出版業の出現
一七八三年の「自由出版」法
個人出版業者たち──集合肖像画
ノヴィコフ
第五章 地方における出版業
第六章 ロシアの書籍販売業
ピョートル大帝後の書籍販売業
市場の拡大
書籍販売の経済状態
国際書籍販売業
地方市場
結 論
第七章 書籍販売と読書
資料と方法
実用的出版物
余暇用書物
第八章 検 閲
検閲と公的出版業
一七八〇年代
一七九〇年代
結 語
註 釈
訳 註
訳者あとがき
索 引
ゲーリー・マーカー
一九四八年生まれ。ニューヨーク州立大学歴史学教授。ロシア史における各時代の識字状況、出版活動、著述業の成立等を専門とする歴史家。
白倉 克文(しらくら・かつふみ)
一九四五年山梨県生まれ。東京外国語大学ロシア語学科、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。静岡県公立高校勤務を経て、東京工芸大学芸術学部に勤務(一九九四─二〇一一)。専攻はロシア思想史、比較文化。著書として『ロシアの思想と文学』(共著、恒文社)、『近代ロシア文学の成立と西欧』、『ラジーシチェフからチェーホフへ』(ともに成文社)がある。