はしがき──「場」のネットワーク
第I部 日本とロシア
第1章 「ユーラシア」としてのロシア──ニコライ・トルベツコイと現代
第2章 十九世紀ロシア文学と日本近代文学──芥川龍之介の場合
第3章 ロシア語と日本人
第II部 黒田乙吉
第1章 生きているゴーリキー──モスクワ特派員・黒田乙吉
第2章 ヴォークスをめぐる人々──「日本文学の夕べ」
第3章 コーンラドの新婚旅行
第4章 島崎藤村の肉筆書簡
第III部 二世左團次歌舞伎訪ソ公演
第1章 歌舞伎と私の〈いま・ここ〉で
第2章 歌舞伎のレニングラード──二代目左團次を観た宮本百合子
補遺 日本の若者、“歌舞伎”を語る
第3章 二世左團次ソ連公演再考
第4章 レニングラードの『織田信長』(一)──二世左團次訪ソ公演再考
第5章 レニングラードの『織田信長』(二)──上演をめぐる新資料
第IV部 鳴海完造とその日記
第1章 「学問」の方法論──鳴海完造日記について
第2章 鳴海完造日記──小山内薫のモスクワ
補遺(一) 「露助」になれなかったラネーフスカヤ
補遺(二) 先生と弟子
第3章 日記のなかのアフマートワ
第4章 ブロークとプーシキン──書物の「来歴」
第5章 青春のブルーデルシャフト──鳴海完造とショスタコーヴィチ
第6章 RGALI(ロシア国立文学芸術アーカイヴ)所蔵の鳴海完造書簡
ドリーニナさんの思い出──あとがき
註
人名索引
太田 丈太郎(おおた じょうたろう)
1965年、千葉県松戸市生まれ。
東京外国語大学外国語学部ロシア語科卒業。
東京外国語大学大学院外国語学研究科スラブ系言語専攻修士課程修了。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程露語露文学専攻中退。
現在、熊本学園大学商学部教授。
専門は20世紀ロシア文学・ロシア文化研究。