監獄と流刑

松原広志訳

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• 書評・紹介
  • '20.03.28　インタビュー　『図書新聞』04.04号（米田綱路氏による訳者松原広志氏へのインタビュー）
  • '16.12.24　書評　『図書新聞』'17.01.01号（香芝典宏氏）
  • '16.12.02　書評　『週刊読書人』12.02号（渋谷謙次郎氏）
  • '16.08.10　鼎談書評　『文藝春秋』09月号（山内昌之、片山杜秀、亀山郁夫各氏）
  • '16.08.11　紹介　『出版ニュース』08月中旬号

• 目次
  • 序

  1. 最初の洗礼
     1　一九〇一年三月四日、カザン聖堂広場／　2　地区警察署と騎兵連隊馬場／　3　移送監獄／　4　オペレッタ的獄中生活／　5　追放、コヴノ県／　6　復学、大学改革／　7　再度の追放、シムフェローポリ

  2. 二〇年後
     1　物理学者から作家の途へ／　2　家宅捜査、「左派エスエルの陰謀」／　3　逮捕の波／　4　屋根裏部屋からDPZ（未決拘留所）へ／　5　モスクワ行き「ハンスト」列車／　6　ルビャンカ監獄／　7　取調べ室／　8　地下室／　9　特別重要事件取調べ官ロマノフスキー／　10　「死の船」／　11　眠れぬ夜、釈放

  3. 記念日
     1　一九三三年、二重の記念日／　2　家宅捜査／　3　DPZへ／　4　DPZでの「日常生活」(1)／　5　DPZでの「日常生活」(2)、若い同房者／　6　審理／　7　二重の調書／　8　異論／　9　「起訴状」／　10　モスクワ送検、ルビャンカ再訪／　11　ブティルカ監獄、記念日祝賀会／　12　隔離囚棟での「五か日計画」／　13　ルビャンカ内部監獄／　14　ペテルブルクDPZへ逆送／　15　取調べ官と取調べ方法

  4. 流　刑
     1　ノヴォシビルスク送り／　2　ノヴォシビルスクの二か月、サラトフへ／　3　記念日の愚弄の考察／　4　無為の日々、ゴーリキーへの手紙／　5　きれいな身分証明書、カシーラへ

  5. 復　習
     1　一九三七年、三度目の逮捕、モスクワへ／　2　ブティルカの「日常生活」／　3　申請と「売店」／　4　「新聞」、「文化啓蒙サークル」、抜き打ち検査／　5　拷問(1)／　6　拷問(2)／　7　わが「仕事と日々」／　8　センセーション／　9　ファンタスティックな告発、記念日祝賀会のクライマックス／　10　さらなる尋問／　11　「密会」容疑／　12　一九三八年、ルビャンカの「犬舎」へ／　13　尋問、告発事項の追加／　14　「犬舎」の人々／　15　「文化啓蒙活動」と懲罰房／　16　一九三九年、検察による尋問、Ｖ・Ｎとの連絡／　17　タガンカ監獄／　18　新しい取調べ官／　19　釈放／　20　エピローグ

  • 訳者あとがき
  • 索　引

• 著者紹介
  イヴァーノフ=ラズームニク
  1878年12月12日-1946年6月9日。20世紀ロシアの思想家、作家。トビリシの貧しい貴族の子弟として生まれる。サンクト・ペテルブルクの高等学校からペテルブルク大学の数学科へ進学。1901年に学生デモに参加し、02年には逮捕され投獄。06年の著作『ロシア社会思想史』全２巻（邦訳は成文社刊）の発表は、かれを一気に有名にする。革命後19年の逮捕、33年の逮捕、流刑、37年7月の逮捕・流刑をへて、43年に侵入したドイツ軍によってリトアニア・西プロイセンの避難民キャンプへ収容され、ミュンヘンで没する。

• 訳者紹介
  松原広志（まつばら・ひろし）
  1942年生まれ。龍谷大学名誉教授。著書に『ロシア・インテリゲンツィヤ史──イヴァーノフ=ラズームニクと「カラマーゾフの問い」』（ミネルヴァ書房、1989年）、共著に『ロシア近現代史──ピョートル大帝から現代まで』（ミネルヴァ書房、1999年）、共編著に『文化交流のエリアスタディーズ──日本につながる文化の道』（ミネルヴァ書房、2011年）がある。