アレクサンドレ・カズベギ(1848-1893)
帝政ロシア支配下のステパンツミンダで生まれ、トビリシ(ロシアのコーカサス統治の拠点で、現在のジョージアの首都)で亡くなる。ヘヴィ地方の行政官の息子として生まれ、ステパンツミンダで育ち、トビリシとモスクワで教育を受けた後、故郷へ戻って、羊飼いとなり、1879年まで羊飼いとして暮らした。その間にヘヴィの人々の生活や農民の苦しみ、ロシア皇帝の権力やロシアとジョージアの民衆との問題について知ることとなり、そのことは「ぼくが羊飼いだった頃の話」に描かれている。1879年にトビリシへ居を移し、ジャーナリスト、作家、劇作家としての活動を始めた。カズベギが子供時代を過ごした家は功績をたたえられて、現在、博物館として保存され、メインストリートには像が立っている。
三輪智惠子(みわ・ちえこ)
兵庫県出身。薬学部卒業後、病院や調剤薬局で勤務。
ジョージア語は朝日カルチャーセンター新宿教室で学ぶ。
ダヴィド・ゴギナシュヴィリ(David Goginashvili)
ジョージア、トビリシ出身。トビリシアジア・アフリカ大学の東洋学部を卒業。2006年〜2007年同大学において日本語の講師を勤める。2008年に来日。2011年、慶應義塾大学の法学研究科政治学専攻修士課程を修了。2016年、同大学の政策・メディア研究科の博士学位を取得。現在、慶應大学SFC研究所で上席所員として在籍。他、各自治体や中高等学校、大学などでジョージアの文化や歴史についての講座を担当。