序文 本書はカール・レンナーの新評価を目指す
第一章 協働こそ漸進の原則
第二章 征服戦争に反対、名誉ある和平を!
第三章 国家狂信者、協働者、連立主義者?
第四章 協同組合活動家として
第五章 国家の経済への浸透
第六章 合邦思想 一九一八〜一九三八
第七章 一九四五年四月のレンナー対スターリン──第二共和国への道
第八章 統一ヨーロッパのために
著者の謝辞
訳者解説
原注
訳注
資料および文献
人名索引
ジークフリート・ナスコ
1943年生まれ。公務員、地方政治家として名を馳せる一方、「レンナー博物館」を設立して館長を務める。労働運動、カール・レンナー等社会民主主義をテーマとする著書多数。
青山孝徳(あおやま・たかのり)
1949年生まれ。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程終了。翻訳にリチャード・リケット『オーストリアの歴史』(成文社)、ジークフリート・ナスコ『カール・レンナー 1870-1950』(成文社)、オットー・バウアー「資本主義の世界像」(『未来』所収)、アルベルト・フックス『世紀末オーストリア1967-1918 よみがえる思想のパノラマ』(昭和堂)などがある。