編集者前言(L・A・ザンデル)
第一章、言葉とは何か
第二章、発話と言葉
第三章、文法の哲学に向かって
第四章、言語と思考
第五章、「固有」の名前
第六章、神名
付 章、イエスの御名についてのドグマのソフィア学的理解
訳者解題―S・N・ブルガーコフの『名前の哲学』を読むために
訳者あとがき
原注
S・N・ブルガーコフ(セルゲイ・ニコラエヴィチ・ブルガーコフ)
1871年生まれ。マルクス主義経済学者として出発し、二十世紀初頭にソロヴィヨフの哲学に触れ、東方正教を志向したロシア宗教哲学に転向。1918年にロシア正教会の聖職者となり、国外に出た後、パリに在住し聖セルギー神学校学長を務める。主な著作に『経済哲学』、『黄昏ざる光』、『ヤコブの梯子』、『子羊の花嫁』等。1944年没。
堀江広行(ほりえ・ひろゆき)
1971年生まれ。立命館大学産業社会学部卒、モスクワ国立大学哲学部大学院博士課程(哲学史)単位取得退学。著書に『ロシア革命と亡命思想家、一九〇〇~一九四六』成文社(共著)、『ロシア文化の方舟―ソ連崩壊から二〇年』東洋書店(共著)、『ロシア四季暦』東京書籍(共著)。論文にХироюки Хориэ Амбивалентность “первобытной материи” и генезис человеческой свободы в “Философии хозяйства” О. Сергия Булгакова //Вестник Московского университета. Серия 7. №3, Май-Июнь, 2016. С.3-21.など。