Ⅰ はじめに
日本の「オリエントのオリエンタリズム」/モダニズムの源泉としての日本のデザイン/チェコスロヴァキアと日本の外交関係の始まり/両大戦間期チェコスロヴァキアにおけるジャポニスム
Ⅱ ベドジフ・フォイエルシュタイン
パリ/火葬場の東洋風建築、ヌィンブルクの火葬場/オーギュスト・ペレのアトリエ、パリ万博
Ⅲ 日本への出発
アントニン・レーモンド/帝国ホテル/霊南坂/東京でのベドジフ・フォイエルシュタイン/レーモンド事件/在東京チェコスロヴァキア大使館
Ⅳ 日本のモダニズム建築、そしてフォイエルシュタインと土浦の親交
土浦とフォイエルシュタインの往復書簡
Ⅴ 聖路加国際病院
初期/第一次世界大戦/アントニン・レーモンドの第一案/アントニン・レーモンドの第二案/フォイエルシュタインのアメリカ滞在/病院の基礎に関する事件/レーモンドの辞任および聖ルカ礼拝堂
Ⅵ ソ連大使館
ソ連旅行
Ⅶ ライジングサン石油会社
Ⅷ 日本からの出発
フォイエルシュタイン、ヨーロッパへ
Ⅸ フォイエルシュタイン、日本建築について語る
Ⅹ 日本の演劇とフォイエルシュタインの舞台美術
Ⅺ 結びに
ネリ・アルンシュタイノヴァーとの仕事/フォイエルシュタイン、カフカ、日本の風景/一九三〇年代/フォイエルシュタインの死後
資料:ベドジフ・フォイエルシュタイン「履歴書」「哀愁」「日本の建築について」
フォイエルシュタインの主要作品一覧
訳者あとがき
図版一覧/参考文献/訳注/原注/人名索引
ヘレナ・チャプコヴァー(Helena Čapková)
カレル大学哲学部(美術史・日本学専攻)卒。ロンドン大学博士後期課程修了(日本美術・中国美術専攻)。ロンドン芸術大学TrAIN研究センターで博士号取得。早稲田大学国際教養学部助教を経て、現在、立命館大学准教授。
阿部賢一(あべ・けんいち)
東京外国語大学、カレル大学、パリ第Ⅳ大学で学ぶ。現在、東京大学文学部准教授。著書に『イジー・コラーシュの詩学』(成文社)、『複数形のプラハ』(人文書院)、訳書にペトル・クラール『プラハ』(成文社)、パトリク・オウジェドニーク『エウロペアナ』(共訳、白水社、第1回日本翻訳大賞)他。