日本語版への序文
序論
序章 スターリン化以前──一九三四年以前のイヴァン四世のイメージ
第一部 ロシア史のスターリン化
第一章 愛国主義に奉仕する歴史、一九三四─四五年
ヒトラーの総統就任から独ソ不可侵条約締結まで、一九三四─三九年
独ソ不可侵条約、一九三九─四一年
「大祖国戦争」、一九四一─四五年
「タタールのくびき」と東方からの脅威
第二章 歴史的アナロジー──三つの事例研究
ピョートル大帝
アレクサンドル・ネフスキー
ミーニンとポジャールスキー
第二部 イヴァン雷帝のスターリン化
第三章 第一段階、一九三四─三九年
ミハイル・ブルガーコフの『イヴァン・ヴァシーリエヴィチ』
新しい歴史教科書
B・G・ヴェルホーヴェン
第四章 戦中および戦後の歴史学、一九四〇─五三年
イヴァン雷帝の公式的名誉回復キャンペーン
リヴォニア戦争
ヴィッペルの帰国
ポクローフスキー学派の復活
ジダーノフシチナ
第三部 イヴァン雷帝の三つの芸術的表現
第五章 V・I・コースティリョフの小説
『戦時のモスクワ』
第二巻および第三巻
第六章 A・N・トルストイの劇
劇の初版(一九四一─四二年)
一九四三─四四年の二部構成の劇
舞台にかけられた『イヴァン雷帝』、一九四四─四六年
第七章 S・M・エイゼンシュテインの映画
初期の段階、一九四一─四二年
「文学的脚本」、一九四三─四四年
映画、一九四四─四七年
終章 脱スターリン化──一九五三年以後のイヴァン四世のイメージ
結論
訳者あとがき
ロシア史年表/文献/索引
モーリーン・ペリー
バーミンガム大学名誉教授、ロシア史専攻
栗生沢猛夫(くりうざわ・たけお)
北海道大学名誉教授、ロシア史専攻