まえがき
I
第1章 ラジーシチェフの人間像──ロシアにおける近代的社会批判の開始──
第2章 イリムスクへの旅──流刑人ラジーシチェフの最初の日々──
第3章 シベリアにおけるラジーシチェフ
第4章 イリムスクからモスクワへの旅──流刑人ラジーシチェフの帰還日記──
第5章 晩年のラジーシチェフの生活と著作
第6章 ラジーシチェフの倫理思想
II
第7章 エルメニョフの絵画について──ロシアの風俗画に関する一考察──
第8章 日本とロシアの音楽史に関する比較的考察
第9章 日本とロシアの近代歌曲に関する比較的考察
III
第10章 日本とロシアにおける英文学の受容について
第11章 日本とロシアにおける英文学の受容──バイロン作『シヨンの囚人』の場合──
第12章 レールモントフの叙情詩について
第13章 『桜の園』の世界──チェーホフ最晩年の眼差し──
あとがき
人名索引
白倉克文(しらくら・かつふみ)
1945年山梨県生まれ。東京外国語大学ロシア語学科、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。静岡県公立高校勤務を経て、1994年より東京工芸大学芸術学部に勤務し、現在教授。専攻はロシア思想史、比較文化。著書として『ロシアの思想と文学』(共著、恒文社、1977年)、『近代ロシア文学の成立と西欧』(成文社、2001)がある。