序
一、カール・レンナーという人物の重要性
二、民族を問う
三、法を問う
四、国家を問う
五、民主主義を問う
六、受動あるいは日和見主義と国内亡命
七、国父
八、レンナー 社会民主主義者の一つの類型
九、レンナー オーストリア人の一つの類型
付論 ヴォルフガング・ツヴァンダー「国父カール」
訳者あとがき
著者紹介
謝辞
訳注
原注
参考文献
カール・レンナー関連年表
人名索引
アントーン・ペリンカ(1941年~)
政治学者。ウィーン大学で法学を学び、1964年、法学博士号取得。1972年、ザルツブルク大学のノルベルト・レーザー教授の下で教授資格を得る。1975年、インスブルック大学政治学教授に就任。2006年よりブダペストの中欧ヨーロッパ大学で政治学及びナショナリズム研究の教授を務める。2018年に退官。研究の重点テーマは、民主主義論、オーストリアの政治体制・政治文化、政党・団体比較研究。
ヴォルフガング・ツヴァンダー(1984年~)
ジャーナリスト。2011年、ジャーナリズム学を修了。フリーランス記者等を経て、2018年よりウィーン市住宅建設担当参事(州政府大臣に相当)の報道官を務める。
青山孝徳(あおやま・たかのり 1949年~)
1980年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学。ドイツ、オーストリア社会思想史研究。論文:「1945年のカール・レンナー——スターリンのレンナー探索説とその真相——」(『アリーナ』No.20/2017)等。翻訳:アルベルト・フックス『世紀末オーストリア1867-1918 よみがえる思想のパノラマ』(昭和堂 2019);ジークフリート・ナスコ『カール・レンナー その蹉跌と再生』(成文社 2019)等。